台湾という「地域」 |
下室です。
誰でも「台湾」はご存知と思います。 歴史の授業でも習ったと思いますが、かつて日本が統治していたので、戦前は日本国の台湾地域でした。そして、戦後、中国共産党に敗れて大陸から追い出された中華民国政府が台湾に侵攻し、統治するようになった地域です。
1972年までは、中国といえばこの中華民国をさしていたのですが、この年に日本は中華民国と国交を断絶し、現在の中国(中華人民共和国)と国交を樹立したのです。
現在でも台湾には中華民国政府が存在し、台湾は独立国家として独自の軍隊も持っているのですが、残念ながら国交断絶した日本からみれば台湾は「独立国」ではないのです。
したがって、台湾の大使館や領事館は存在しませんし、台湾の人は日本では法律上の国籍は「中国」として扱われるのです。今日から開催されるオリンピックでも「チャイニーズタイペイ」という名称で参加することを余儀無くされています。
台湾は世界一の親日国です。しかしながら日本では国ではなく地域として扱わなければなりません。例えば、台湾の方が日本の不動産を購入し登記する場合でも、国名を「中華民国」と記載して申請しても台湾にしなければ受理されません(一度だけそのまま登記されました)。また住民票の国籍欄にも「中国」と記載されます。
台湾の人は、自らの国を独立国家として考えている方と、中国の一部と考えている人と両方の立場の人がいるようですが、日本でのこういう取り扱いをどう感じられるのでしょうか。
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2018/02/09
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