任意後見人の業務(中井) |
成年後見の業務歴13年の中井です。
私は東住吉共同司法書士事務所での業務開始とともに成年後見の業務を始め、多くのご高齢者さんや障がいのある方の支援をしてきました。
また、ガンなどの病気をかかえているため、近い将来の自分の行く末を案じる方々の財産管理などをする契約を締結し、イザというときのご支援ができるようにする契約の業務「任意後見契約」の受任者も引き受けてきました。
今年、お一人の「任意後見契約」を締結した方の任意後見人として業務をすることになりました。 そのご本人様は緊急入院されて、入院にともなう契約の締結や財産管理などの支援を必要とされていました。 また、お一人暮らしをされていたご自宅も突然の入院でそのまま状態。ご親族は遠方で、ご本人様は連絡もできないというところで、私の出番になりました。 ご本人様の暮らしぶりや体調の変化等にすぐ対応できるよう、「任意後見契約」のときから「見守り契約」をしていたので、関係者と連携をとりながら、今回の入院にすぐに対応することができました。
「任意後見契約」の制度は、お一人暮らしの方や、親族に負担をかけたくないと将来をしっかりと見据えたお考えをお持ちの方の終活には必要な制度です。 公証役場での契約書作成や、任意後見人に業務を開始してもらうためには、家庭裁判所へ任意後見人を監督する任意後見監督人を選任してもらう手続きが必要という多少煩雑な手続きが必要な制度ではあります。 とはいえ、これもご本人様の権利をキチンと最終的には国が監督して守るセキュリティ体制の証で、安心安全な制度設計となっているのです。
イザというときの保険に加入されるのと同じようにもっとこの任意後見契約が活用され、人々の生活に浸透するようになればいいのになと思っております。
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2018/07/05
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